雲ようかん

イカセンター推しです。

SORACOMとUber

先月、Dreamforceの視察にサンフランシスコに行ってきました。

その際にUberを試してみようと呼んでみたところ、話しには聞いてましたけど実際に使ってみるとその便利さが衝撃でした。

まずハイヤーを呼ぶアプリを起動すると地図上にハイヤーがたくさん出てきます。早朝や日中など何回か見てみましたが、場所もあってか2-3分で迎えにきてくれることが一目でわかります。また、目的地をセットすると大体の料金がすぐわかります。

迎えにくるハイヤーは普通の乗用車です。料金メーターやトランシーバーのような機器は一切ありません。運転手の周りを見てみるとiPhoneが1台だけドリンクホルダーにありました。たぶんここで運転手用アプリが起動していてハイヤーの場所や料金を計算しているのかなと。目的地を登録しているので運転手に何も伝える必要がありません。

到着すると降りるだけです。アプリ登録時にクレジットカード番号を入力してあるので料金支払いもありません。降りてからほどなくメールで通知がきてました。どの経路を通ったかの地図も表示されていますし見える化がバッチリです。

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ソフトウェアによって既存ビジネスを劇的に変えるプラットホームビジネスとはこういうことだなと実感しました。頭では理解していたつもりでしたが現地で見るとやっぱり違いますね。

 

一方で、日本に帰って先日のソラコムさんのサービスを見てみると、これはまさに通信業界のUberなんだなと。既存ビジネスにおけるハードをソフトウェアに置き換え、その自由度や柔軟性を活かしこれまでにないサービスとする。このサービスの強みはコストだけではもちろんなく、これからもっと様々な付随サービスが出てくるんでしょう。ちょっと考えただけでもモニタリングは出そうですよね、シェアリングもありそう、リザーブドも可能性ありそうですし、フィルタリングももっと高度になりそうですよね。

Uberも地域限定ですが Uber Eats や Uber Fresh などのサービスも展開していて、ドライバーの稼働率を更に上げてコストを下げつつドライバーには高収入をということを考えているようです。Uberはタクシービジネスだけではなくなってますし、ソラコムにも相当な可能性を感じます。

その後DreamforceでUberCEOのトラビス・カラニックがマーク・ベニオフとの対談において、Uberが最も安くて最も快適であることを追求し世界中に広げていくということを話していました。たぶんそれを実現していくには相応の課題や困難があるでしょうし、ソラコムさんにおいても本格的な立ち上げはこれからなんだろうとは思いますが、私たちはSIerとしてAWSなどと絡めてSORACOMを提案をしていき、ソラコムさんのチャレンジに少しでも貢献できればと思います。