背中を押してくれるお医者さん

子供のころ小児喘息でした。走っては発作を起こし、気圧の変化で発作を起こし、ちょっと空気が悪いと発作を起こし、結構な頻度で病院に行っていた気がします。

かかりつけの病院には先生が2人いました、曜日によって違ったみたいです。

 片方の先生は普通のお医者さんだったんだと思います。子供の私に何かあってはいけないと、激しい運動はしない方がよい、あれも避けたほうがよい、これもしない方がよいといろいろとアドバイスをくれました。花火も煙が立つから危険だし皆がやっているのを家の中から見てた方がよいようなことを言われた気がします。正しいアドバイスではあったんだろうなとは思ってます。

もう片方の先生はその病院の院長でした。すごい優しくて適当で。大丈夫大丈夫、あれも大丈夫だしこれも大丈夫ですよみたいな話しが多かったです。運動しないと強くならないですからね。花火も子供はやっぱり自分でやりたいでしょうしみんなやってますからね、ただ風上に立つようにすることと煙からは逃げてくださいね。のようなことを言われました。結果的に私はビニールの袋(煙の入っていない?)を持たされ、風上に立ち、煙から逃げながら花火をたくさんやることができました。1度だけ逃げ切れず煙を吸ってしまい息ができなくなって焦ったこともありますが、それはそれで今となってはよい経験でした。

 

今私はSIerです。SIerにもいろいろな人がいます。この技術は実績がないから危険だとか、あれがリスクだ、これがリスクだ、リスクをたくさん挙げて慎重になる、リスクを全部潰そうとしてかなりの工数をかける、そういう方はその技術がわからなくて不安という部分もあるのだと思いますが、それはそれで間違っているわけではないし、それを好むお客さんもいるでしょう。

とはいえ私は背中を押してくれるお医者さんが好きだったので、その技術の特徴を正確に把握し、最低限のリスクはちゃんと共有しつつ、その先に目を向け、お客さんのやりたいこと・やった方がよいことの背中を押してあげたいなと思います。結局守り過ぎてしまうと企業も個人も成長しないし、成長しないと将来の可能性がどんどん狭まるなと。

 

ちなみにそのお医者さん、その後議員さんになって大臣もやってました。テレビにも以前出ていて議員さんとしては饒舌なタイプではないみたいで目立つ感じではないのですが相変わらず受け答えうまかったですね。