3日間のAWS Summitが終わりました。事例の話しや技術的な内容など含め魅力的なコンテンツが多く、出展していた私たちとしてはお祭り気分でした。
その中で、先行販売していた「Amazon Web Services 企業導入ガイドブック」を早速読みましたので、感想を書いてみたいと思います。
Amazon Web Services企業導入ガイドブック -企業担当者が知っておくべきAWSサービスの全貌から、セキュリティ概要、システム設計、導入プロセス、運用まで-
- 作者: 荒木靖宏,大谷晋平,小林正人,酒徳知明,高田智己,瀧澤与一,山本教仁,吉羽龍太郎
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2016/06/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一言でどんな内容か
その名のとおりAWSを企業システムに導入する際における分析手法からオンプレとの考え方の違い、よく聞く挫折ポイントからの対処方法などが広く書かれています。企業システムのAWS導入に関わる方であればユーザー企業であれSIerであれ全ての方に一読をお勧めできる内容です。
誰が読むとよいのか
先に書いたとおり企業システムのAWS導入に関わる全ての人になりますが、特に中規模〜大規模のシステムにおける導入に携わる方々の方が合ってます。サーバー台数で言うなら30台以上が目安になると思います。
なぜ読んだ方がよいのか
著者陣が著者陣なこともあり特にAWSの概念がよく理解できます。概念が理解できると導入のアプローチが変わってきますので、よりAWSにフィットした導入が検討できます。私もまだまだ見かけますが、企業システムのAWS導入を検討されている中で、ただのハードウェアリプレース先のいち候補としてのみ位置付けられていることがあります。半分間違ってはいませんが、そもそもハードウェアではありませんので半分は間違っています。その理由が丁寧に説明されていて、それを理解した上での導入プロセス例が記載されているので導入までのイメージが明確になってくると思います。
この本の足りないところは
AWSの各サービスの説明や技術的な部分については軽く触れるに留まっています。そもそもフォーカスが違いますので、他で補完すればよいです。
以上です。画面キャプチャやソースコードは殆どない中で、このボリュームは大変だっただろうなと。それと少しコンサル領域にも関わる内容も含まれているので、一貫性を持たせつつ自然な流れにすることも難しかっただろうなと。著者陣の方々お疲れ様でした、非常によい本です。私たちの今後の提案にも活かしていきたいと思いまっす。