Slackでイラッとしない、コミュニケーションのコツ
社内コミュニケーションツールとしてサーバーワークスではSlackを使っています。
Slackは便利な一方でテキストでのコミュニケーションは注意が必要なため、以下のようなガイドラインがあります。
- 否定しない
- 叱責しない
- 2回で伝わらなければf2f
これはこれで大事なのですけど、やっぱりちょいちょいイラッとすることってありますね。言葉の言い回しってテキストではより重要です。文章はニュアンスが伝わりづらいので誤解を招きやすく、それを見た相手が不愉快さを感じるとその後に少なからず影響する。それが積み重なるとコミュニケーションロスが発生する。悪い循環です。
Slack見てると、それが上手い人と下手な人っています。でもよく見るとちょっとした言い回しくらいしか違いがありません。3つほど紹介します。
1. 語尾をちょっと緩める
語尾を少し口語というか緩い感じにするだけで随分違います。
***してください。よろしくお願いします。
この文章、普通ですが実は命令口調に感じる場合もあります。
***してくださいまし。よろしくお願いしますー。
女性向けですがこれだと大丈夫そうです。2-3文字の追加で違いますね。
***してもらえると助かります。よろしくお願いしまっす。
この「まし」とか「すー」とか「まっす」などの語尾でずいぶん違うと思います。気にする人は気にするもんです。
2. 依頼時ははじめにクッション
コミュニケーションツールでは依頼事は飛び交うものです。依頼するときは、はじめにクッションがあるだけで随分違います。
***の対応をお願いします。
普通の文章なのに冷たく感じます。
すません、***の対応をお願いします。
これでずいぶん違います。はじめにクッションを入れるだけで表現が柔らかくなります。
すません、***の対応をお願いできますと助かりまっす。
ここまでくると、冷たい印象やイラッとくることはなくなると思います。純粋にその対応についてできるかできないかの判断ができます。命令調だとそれだけで断りたくなるのは人間の心理です。人によっては無駄な労力に見えるかもしれませんが、人間だものそうはいきません。
3. ちょっと肯定する
うちのガイドラインでは否定しないと明記されているのですが、やっぱりちょっと否定したくなるときってありますよね。そんなときは否定文を使わずちょっと肯定して自分の意見を通してみることをお勧めします。
そうではありません。***だと思います。
完全に否定なのでうちのガイドライン違反です。
***はその通りですね。ただ***じゃないかなと思いまっす。
こうすると意見通りそうです。Yes but法ともちょっと違います。実際に否定していないので否定されていることさえ気付かないでしょう。「ですよね」みたいなリアクションを付けてくれます。
他にも色々ありますが、こういう細かい気遣いが円滑なコミュニケーションに繋がり、リモートワークのメンバーともスムーズに業務が遂行できると思います。ここに文章力は必要ありません、気遣いが必要です。クラウド専業ベンダーとして、働く場所はもっと自由にしていきたいと思ってます。その中でも高いパフォーマンスを発揮するためにはメンバー同士の円滑なコミュニケーションは必要で、コミュニケーションツールでやりとりする場合のちょっとした気遣いが自然とできるようになるといいですね。
サーバーワークスに入社して丸10年が経ちました
サーバーワークスに入社したのが2006年4月24日でした。なので丸10年経ちました。当時の社員はたぶん5-6名だったと思います。せっかくなので簡単な歴史を書いてみます。
- 2006年4月
営業一号として入社しました。部は存在していませんでしたが名刺のタイトルは法人営業部主任だったと思います。IEは辛うじて知ってましたがFirefoxは知らず、エディタも知らず文章作成はWordを使い、Excelは多少使ってましたがPowerPointを使ったことはありませんでした。代表からコマンドプロンプトでgetコマンドを見せてもらい完全に業界を間違えたと認識しました。 - 2006年5月
当然教育プログラムみたいのはなく、先生役と聞いていた新井守という人が何も教えてくれないので自由度の高い教育方針であったため自習する力がつきました。日経NETWORKとか日経SYSTEMSとかSoftware Designとかの過去3年分くらいを延々と読んでいました。 - 2006年8月
某馬の案件とか宅食の案件を担当し始めたのこのあたりでした。 - 2006年12月
第一回の社員旅行。新井守と梶原誠二という人が相撲をとっていました。 - 2007-2008年
いろいろあって某案件のサーバー構築とか1人月程度の簡単なアプリケーションを一人で実装して納品しつつ、NetScalerの外販を始めました。プライベートでは合コン席順システムなども作り、2回ほど実戦投入しましたが成果は出ませんでした。 - 2009年
インフラリーダーの新井守という人が辞めると言うので、インフラリーダーも兼任することになりました。基本は応援に徹し、最も応援したのはある検定協会のPtoV案件でした。その結果、インフラメンバーが驚異的に成長したので1年で兼任を解除されました。
AWSの外販をスタートしました。たくさんまわって素晴らしさを伝えましたが成果は出ませんでした。 - 2010年
CloudworksというAWSの日本語操作ツールをプロダクトマネージャーとしてリリースしました。でもリリース後3ヶ月で営業に専念して欲しいとのことで外れました。 - 2011年
震災対応をしました。
事実上2人目の営業メンバーが入ってきました。これが後に料理ブログで有名になりました。 - 2012年
事実上3人目の営業メンバーが入ってきました。これが後にクラウド婚で有名になりました。小室さんもこのあたりでの入社かな。営業サポートメンバーも女性だったので一時女子バレー部の監督と呼ばれていました。 - 2013年
取締役になりました。 - で今に至ります。
前職は食品業界で業務用食材の営業をしていたので、IT業界知識ゼロの私にとってサーバーワークスへの入社は運がよかったと思います。前職でも営業が食材知識を勉強していたので、営業一号でしたが周りは全員技術を知っている人達だったこともあり、何も疑わずに自然と技術を勉強できました。
何をやるかより誰とやるかっていい言葉で、環境はとても大事だと実感しています。まだまだ課題はありますが改善を続けよりよい仕事環境を作りつつ、皆が勉強し新しい技術を楽しみ学び切磋琢磨しながらよいものをお客さんに提供し続け、とはいえ仕事人間にならずプライベートな時間もしっかり楽しもうという文化はこれからも大事にしたいと思います。
HDEさんのペタバイト祭りに参加しました。
先週になりますが、HDEさんのペタバイト祭りに参加しました。HDEさん、AWS上でのディスク容量が1PBを超えたとのこと、すごいですね。
乾杯の挨拶はAWSJの都村さんから。都村さんすべってました、流石です。なかなか1PB超えのユーザーはいないようで感動されていました。
そのあとパネルディスカッション。HDE小椋さんのディスク容量増加に伴う技術的な苦悩の話しや、ソラコム玉川さんのソラコム事業におけるスピード重視の話しなど勉強になりました。
お土産いただきました、洒落たマグカップです。ありがたくうちの社内に寄贈させてもらいました。
以前に小椋さんから社内英語公用語化計画?を聞いていたのですが、周りを見回してHDE社員の方々の会話は日本語と英語が入り混じっている感じでした。実行して実現に近づいているって素晴らしいですね、うちも見習っていきたいと思います。
ではでは。
中間管理職だって楽しく働きやすく
先日こういうツイートを見かけました。
課長職面倒くさい。
— okeee (@okeee0315) 2015, 11月 6
@okeee0315 わかる
— あだ名がリーダー (@iara) 2015, 11月 6
中間管理職はメンバーを鼓舞したりなだめたりフォローしたり、案件のアサイン調整したりチームで持っている案件を広く管理したりする一方で、数字の報告をあげたり今後の対策を練ったり変な要望言われたりの対応もあって、これを楽しめればいいのですがそうもいかないこともあるかと思います。仕事なんだからしょうがないじゃないかというのは思考が止まっているので好きではありません。
そもそも管理職って管理という聞こえはあれですが、個人での成果よりもチームでの成果を追いたい人により適した職業です。理想でいうと個人技は一流でパスの楽しみを覚えチームで成果を出そうとしている仙道がイメージしやすいと思います。
中間管理職のない会社もあるそうですが一旦それは置いといて、中間管理職だって楽しくあるべきです。アイデアを考えてみました。
権限を増やす
チームとして成果を出すためには、メンバー個人個人の特性を見極めて各々最適な仕事のアサインや働く環境を整え、時には変化させる必要があります。それには会社のルールをできるだけ緩め、管理者の裁量を大きくし、メンバーごとに最適化しつつ全体で最大の成果を出そうと工夫し続ける。どうですかね、少しは楽しくなりそうですかね。確かに仙道はコートにおける監督に近い立場であり相当な権限が委譲されています。
報告を減らす
昨今のBIツールの進化もあり、特に数字の報告は減らせるでしょう。あとそもそも報告とは上長が現場を知らないがために発生するので、上長が知りにいけばいいじゃんと。仙道は田岡監督への報告は必要最小限に見えます。また田岡監督は報告を出させるというよりは自分で分析しようとしています。
調整作業を自動化する
仕事の状況は日々変化しているためアサインメンバーの状況把握やフォロー、追加で入った仕事の調整などは人がやる仕事であるかぎり完全自動化は無理で、これを根回ししつつうまく行うことも管理者として必要な能力でしょう。ただこの仕事は結構大変なのでもっと効率化するとより楽しくなるかも。各々のメンバーに様々なセンサーを付けて心拍数とタイピング数と加速度と脳波とかからメンバーの状況を見える化することができるようになると面白そうですね。ただ仙道が調整作業をしているとは思えません。田岡監督やマネージャーがやっているような気がします。そうするとそもそも管理者がやるのではなく調整作業の専任を置くといいのかもしれません。
部下に上長を置いてみる
上長とか社長とか、部下として置いてみることによって、まず上長からの無茶振りなどはそのまま上長にやってもらえばよくなるでしょう。少し楽しくなりそうです。ただし仙道は田岡監督が部下でいることは嫌でしょう、ちょっとこれは無理があるかもしれません。
以上、今思いつくがまま書いてみました。他にもいいアイデアあったら教えてください。