雲ようかん

イカセンター推しです。

サーバーワークスとG-genにおける私の組織設計の考え方

この前はじめてベトナムハノイに行ったんですけど料理は全然辛くないですし香草も美味しいですし感動しました。でもベトナムコーヒーはすごい濃くってよい経験になりました。

組織は戦略に従うという言葉がありますがそのとおりである一方で、すでにビジネスが動いている組織からすると他にも色々考慮する点があり、本記事はそっちを中心に書いてみます。

組織は業務フローの最適化

組織をつくるときは業務フローはつくるようにして、その流れが組織としてスムーズかどうかを最も考慮するようにしています。マーケでリードを取り、営業して受注し、構築して納品する、これをもう少し細分化し、どこでチームを分離するとよいか、チームを分離することによるコミュニケーションの劣化と、チームを小さくすることによるチーム内でのコミュニケーション強化のバランスはとても大事であり、会社の状況によって変わってきます。ザ・ゴールでも記載があるとおりボトルネックは組織運営でも発生し、状況によって移動し、都度都度打ち手が変わります。この見極めを大事にするようにしています。

サーバーワークスでは今期から組織を縦に割りました。これまでは営業部・技術部・運用部のような割り方を変えて、事業部的に3つに割り、営業部を分解して3つの部に配置しました。これは組織の拡大に伴い営業と技術とのコミュニケーションコストが増大してきたと感じることがあり、小さい組織に分割してそこに営業・技術の機能を持たせることでそのコストを下げ、小さいチームにすることでアジリティを向上させる、クラウドビジネスを行っている私達にとっては適しているのではないかという考えからです。結果少なくとも営業・技術のコミュニケーションコストはかなり下がっているようで一定の効果はあったようです。

将来は考えない

組織づくりに将来は考えていません。将来必要と思うなら将来作ればよいという考えです。成長スピードによっては組織変更が1年おきでは長いと思うなら間隔を短くすればよいと思います。私達では半年に1度が今のところよいペースです。

将来を考えない理由は将来は読めないからです。ビジネスの状況も変われは人の出入りもどうしてもあります。必要ならすぐやる、将来必要と思うなら将来やるで少なくとも私達の組織では十分だと感じています。これも実際には組織の成長や業態によっても変わるかもしれません。

顧客ニーズを意識する

業務フローは重視しますが顧客ニーズももちろん意識します。ただ組織設計においてはここでも未来の顧客ニーズを予想することはしません。過去の実績や直近の傾向を定量と定性の両面から見て、それに見合う業務フローやチーム編成を行っています。未来は見ませんとは書きましたが定性における傾向の把握は重要であり、現場の理解がこういった定性判断をできるようにするため現場感は大事にしたいと思ってます。定量軽視はしませんが定量だけで判断できるなら人間いらないですもんね。

新しい取り組みは組織を分ける

組織設計で未来は意識しないと書きましたが、新しい取り組みを行うという戦略は発生します。この場合は出来るだけ組織を分けるようにします。個人的には少人数でも分けてそこにコミットしてもらうことで成功率は結構上がると思っています。ただこれがなかなか現状リソース等を考慮すると難しく頭を悩ませるところでもありますが、マイナス面を正しく把握し、ただ現場に無理をかけるだけではなく合理的に判断することを心がけています。残念ながらそううまくいかないこともありますが、少なくともちゃんと考慮します。

役職は役割

役職は役割です。課長部長取締役が偉いわけではなくただの役割です。サーバーワークスでもG-genでも基本的にはこの考え方としています。なので適性はとても大事であり、いわゆる人の面倒を見る能力、フォローする能力、人の変化に気づきがある能力を持ったメンバーがマネージャーを担います。一方で、マネージャーにはチームで成果を出すことが求められます。チームづくりはとても面白い仕事ではあるものの個人での成果よりチームでの成果の方がアンコントローラブルな要素が増えるため難易度は上がるでしょう。一方で個人で成果を出す方が得意な方はそれはそれでとても重要です。評価においてはこのバランス間隔が必要であり、マネージャーにはこのバランスを理解する能力もとても大事といえます。

適材適所を意識する

役職は役割に近い話ですが、希望と適性という話を社内でたまにします。適性は第三者の方が客観的に見れる分だけ気づきやすいのかもしれません。マネージャーからプレイヤー、営業から技術、技術から運用など本人はやりたくなくとも適性を感じやらせてみると成果が出やすく、成果が出れば本人も楽しくなりその仕事に誇りを持ちやすくなり評価も上がるというのは何度も目にしてきました。適性を見抜くというのは簡単ではありませんが、色々な方の意見を聞きつつ本人の希望やプライドも考慮しながら、その先の適性を一番大事にすることが結果的によい流れになると思ってます。

大きく変えるときは覚悟する

サーバーワークスでは半年に1度組織変更を行いますが、基本的には組織拡大や顧客ニーズ対応による小変更がほとんどです。それでも組織変更においては現場に負担がかかります。負担がかかるこをと意識して、その負担と変更によるメリットを考え、これも最終的には定性判断ですが大きく変えるときは覚悟します。今期3部門制にした際にはある程度の混乱は覚悟していましたが結果やってよかったと今のところは思ってます。ここで意識していることは組織変更前に潰せる課題は潰しつつ、必ず漏れが出てくるのでその漏れが発生したときにいち早く解決することです。

 

よく考えたらG-genでは組織設計はほぼ任せているのですが、そんなに大きく考え方は変わってないと思います。組織はそのメンバーや業態や文化や規模によっても変わるため正解がないことが面白いところですね。